オスマン帝国外伝〜愛と欲望のハレム〜ああイブラヒム⑭ハティジェvsヒュッレム③-2
イブラヒムに呼び出されるリュステム
テケの軍政官に任命されたのを辞退します
私に出世の野心はなく陛下のおそばでのご奉仕が望み
どうかお考え直しいただけないでしょうか?
考え直して欲しいだと?
なんという無礼千万!
法に則り褒賞として地方の軍政官に任命するのだ
礼も尽くさず異論を唱えるとは何事か!
思いあがるな!留任したい理由でも?!
ー野心満々のリュステムはスレイマンの側であわよくば登り詰めたいのです 最近はヒュッレムの覚えもめでたくこのままいたいのです
ジハンギルはフィルーゼが大好きです
悲しまないで 来られる時は参ります
ずっとそばにいて
なぜお母様は怒ったの?
急いで 母上が戻る前に出ないとーミフリマーフがジハンギルのため内緒で連れてきたようです
しかし!
そこにヒュッレムがー
子供たちに近づくなと言ったはず
母上 私が呼んだの
ジハンギルのために
また来てねーとかわいいジハンギル
この者のせいでは…とフィルーゼをかばうミフリマーフを制すヒュッレム
大胆不敵な者がなぜ弱いふりをして隠れた?
ーだからーハティジェたちに命令されて仕方なかったのよーヒュッレムに殺されちゃうし
怖くてー
お妃様のことではなくー
陛下を失うことがー
フィルーゼも言いますねー
手中にないものをどうやって失う?
陛下のお心に私以外の女人は入れない
お前はただのみじめな女
ーっていい加減ヒュッレム認めなさいよー
お前など生かすも殺すも私次第
また精一杯の強がりですね
トバッチリはミフリマーフにも
二度と家族の前で赤の他人を擁護しないでー決して
リュステムはヒュッレムに言いつけます
やはり私を遠ざけるつもりです
テケ軍政官に任命を
汚い男ね 陛下には?
奏上しましたら大宰相殿とお話をなさると
様子を見てダメなら私から話す
お前は手放せない
例の件は今夜決行する
ーいったい何を?!!
いよいよエブッスードがスレイマンのもとに!
法官への苦情に目を通した
内容が共通しているから事実に相違ない
どんな役職や地位にいても虐待行為は許せない
調査中の事案です
ここに呼べ 余が問いただす
イブラヒムは遠征の失敗をチクリとスレイマンに
我らの遠征が長引かず陸上支援ができたならチュニスは守れましたーせっかくフズルがチュニスを取ったのに援護がなく手放すことになったのでしたースレイマンがイスケンデルの作戦を支持したためです
そこへエブッスードが
私は法令集に書かれたことを適用しているまで
そうだとしても罰が厳しすぎないか?
法令集とはいえすべて網羅していないからです
正論である だが気になることが
常に法令に縛られるものではありません
良心に照らして判断することも
さもなくばこれを読めば誰もが法官になれることに
私の良心は痛んでいません 注意喚起にもなります
十分だ 法官殿の姿勢を見習い民の権利を守るように
正義のないところに慈悲はない
そなたのような年長者の知恵は貴重である
すっかりエブッスードを気に入ったスレイマン
イブラヒムは訝しんでます
なにか企んでいるヒュッレム 今夜決行って?!
スレイマンと過ごすフィルーゼ
この石 トルコ石だわ♪
好きか?
故郷の女性は皆 大好き
これでなにを作るのですか?
お楽しみに
私のなの?
フィルーゼのためのものでしたー
ーヒュッレムも自分のためのものだと思ってたよースレイマンがはっきりしないから問題に!
仲睦まじい二人を下の部屋から見上げているヒュッレム
食事は厨房を出ましたー
素晴らしい 今夜は安らかに眠れそう
スンビュルもリュステムも動いてます
これからなにが起こるのか?!
愛の詩を詠み合う二人♪
しかしそこにスンビュルが
食事をしてろ すぐ戻る
ジハンギルの具合が悪いと呼び出されたスレイマン
ヒュッレムは綺麗に着飾ってますねー
ー他の女を認めるのは私にはつらいわ
でもあなたが求めあの女に喜びを感じるなら何も言わない
ただそばにいて
他にはなにも望まないから
ーなんか殊勝なヒュッレム
殊勝なヒュッレムの態度に喜ぶスレイマン
しかし!抱きしめられながらなんか考えてますよ!ヒュッレムが!
実のところー
食事を取って椅子の上に倒れているフィルーゼ
そこへリュステムが!ー勝手にはいれるの?!
そしてフィルーゼを抱き抱えるとーテラスからー
そこへ!!ニギャールが!!
いったい何を?死んでるの?
いや寝てるだけだ
彼女を置いて 行くわよ
誰の得にもならない やめなさいってば 放すのよ
あなたとヒュッレム妃が窮地に陥るだけ
ニギャールに説得され立ち去るリュステム
うれしい言葉だ 皆のためにも一番よい
フィルーゼのもとに戻ろうとするスレイマン
ジハンギルが起きてきます
フィルーゼが来ないんだ
お母様がダメだと言うの
睨みつけてるヒュッレム
イブラヒムとハティジェも今夜がヤマのようです!!
イブラヒムはハティジェに呼び出され屋敷に戻ります
ーこの前思い出させてくれたわね
私への最初の手紙のこと
取っておいたの 最後の手紙もあるわ
最後の手紙にはー
離縁をお望みなら躊躇なさいますな
己の行いに少しも後悔がないからですーと書かれていましたね
これは燃やして
今すぐ火にくべて欲しい
あなたの言葉すべてを手紙と共に灰にして
燃やしてくれたら過去は忘れる!!
ー許してくれるようです
手紙を突きつけるハティジェ
手紙を燃やしてくれたらすべて忘れる
しかしー
イブラヒムは立ち去ってしまいます
イブラヒム!
イブラヒム!!
呪われるがいいわ!あなたなんか大嫌い!!もう嫌よ!!!
ーなぜせっかくのチャンスを?イブラヒム何を考えてる?
泣き叫ぶハティジェ
なぜよ!なぜ私をこんな目に?
手にしていた手紙を自ら火に投げ入れるハティジェ
するとー
イブラヒム戻ってきました
ハティジェが自ら燃やすのを待っていたようです
ハティジェに命令されて燃やしたのでは今までの関係のままだと思ったのでしょうか?自ら燃やさせることによってイブラヒムの優位を保った?
放して! 行ってよ
ハティジェ 皇女様
シーッ 落ち着いて 分かったから興奮するな
そうだ落ち着くんだ 大丈夫だー
作戦成功!?
なだめることができたようです
ニギャールに従ったリュステム
やめて正解よ さもなきゃ共倒れだった
誰の指示だ?
誰でもない 自分で判断した
ウソをつくな 脅しやがったくせに
誰にも言わないわ 私が裏切るわけないでしょ
忘れた?あなたは命の恩人よ
スレイマンが戻ってきましたがフィルーゼは具合が悪そうです
自室で休め
嫌よ そばにいたい
フィルーゼは無事です
なんて?
リュステム殿は私が止めました 考えがありまして
フィルーゼを殺せば疑われます
追放が最善策かと
私に指示する気?
お守りしたいだけです
お前は誰?魂胆は?誰の手先?もはや知らない女だわ
復讐に力を貸すとーその日までお妃様に仕えます
今も暗闇なのよ お前は太陽を失った
今度私の邪魔をしたらオオカミに食わせる
ー確かにあの時フィルーゼを殺してたらヒュッレムは処分されていたでしょう
頭のいいヒュッレムにしては頭に血が上ったか ひどい作戦です
言ったはずでしょ ニギャールに注意しろと
あの女は二枚舌だわ
後宮に置かない方が…
心配いらない 用が済むまでよ
そこへフィルーゼが
フィルーゼ 私を怒らせるな
無礼にも勝手に入るとは
昨夜のこと 知ってます
私を殺そうとしましたね
殺す?
わたしがやったなら 今お前はいない
もう一度わたしの命を狙うことがあれば対処せざるを得ません
ーフィルーゼ 宣戦布告です
ああよかった♪ハティジェの幸せそうな顔♪
2人とも狩猟の館に行きたいか?
うんお父様♪
笑顔で見守るハティジェ
祈ってたの 幸せが続きますように
イブラヒムも笑顔です♪
今夜は夕食会を開き 陛下やお妃様方をご招待しよう
敵味方に知らしめるんだ
我々の愛としあわせは誰にも破壊できぬと
そんな幸せそうな風景を窓の外から見るニギャール
アフィフェにはハティジェの命令でーと言い
ハティジェにはアフィフェの命令でーと言って取り次いでもらうニギャール
せっかくの子供たちとの笑顔の時間だったのに
ヒュッレム妃の件でご報告を
昨夜行動に出ました 私がいなければ今頃葬式です
誰の仕業?言いなさい
分かりません 被り物をしていてーウソをつくニギャール
兄上にご報告は?
していません 証拠がないもので
ご存知のとおり 誰も私の言葉は信じません
ヒュッレムがまた狙うのは確実ね
フィルーゼを必ず排除する気よ 墓穴を掘ってるとも知らずに
引き続き探って
私の悩みもお薬もあなたなのです
ジハンギルの痛みを癒してくれてたらしいな
お前に懐いてる
私も大好き 会いたくてたまりません
でもお妃様に許していただけず…
今度外出する時にジハンギルも連れて行こうと言うスレイマン
すっかりラブラブです
せっかくいい感じのところに現れるミフリマーフ
お邪魔だった?
わざとらしくスレイマンと腕を組んで フィルーゼは後ろからついて行くハメに
外出にミフリマーフも誘うスレイマン
ヒュッレムが来ることになりそうです
ニギャールを信用するな
ご側近ではー
皇女様に情報を流していることもバレてしまいます
イブラヒムは食事にスレイマンを招待します
ハティジェ皇女様もお待ちです
陛下もご存知の皇女様とのわだかまりがやっと解けましてー
ちょうどいい お前と話したい件が
リュステムをテケ軍政官に任命したとか
急がずともよい 今は身近に置く
ーなんでースレイマン!わざとイブラヒムに嫌がらせをしてるの?
ミフリマーフとフィルーゼの対立!
私の罪はなんです?陛下を愛したこと?愛を守ろうとしたこと?
恋心をご存知のはず
お黙り!誰かに話したらお前は破滅よ