オスマン帝国外伝〜愛と欲望のハレム〜ああイブラヒム⑲ハティジェvsヒュッレム⑧
お前は誤った道を急いでいる
いつか足がもつれるぞ
もつれるのはお前の足かも
お前が辞めれば私も手を引く
ーイブラヒムにやり込められ危なかったヒュッレム急に?!
和解の提案?
協定よ
こんな争いを続けても無駄なだけ
ウソは聞き飽きた
ーなるほどウソでしたか笑
よっぽどヒュッレム応えたかなとも思ったのですが
モヤモヤする幕引きで終わったムスタファ暗殺事件
スレイマンはイブラヒムが言っていた
ヒュッレムによる暗殺命令を信じるか
ギュルニザールの言葉を信じるか迷っています
いつか庭で見た 彫像に己の野望を語るイブラヒムが思い浮かんできたりとなかなか信じ切ることができないー
間蝶が証言すれば少なくとも嫌疑はかかる
ーとっくにウソの証言をして自殺しました ヒュッレムよりイブラヒムに嫌疑が泣
父上はヒュッレム妃の真の顔を見ません
ームスタスァの息子が天然痘に!!
つい先日まで私の命を狙う女がいました
どこから感染を?なぜ突然天然痘に?
もしくは陰謀か?
ームスタスァの命だけではなく赤子の命まで狙ったとしたらそれも天然痘を感染させたとしたら?
さらにヒュッレムはイブラヒムに策略を仕掛けます
ヒュッレムに贈られた豪華なコーランをイブラヒムにプレゼントするよう仕向けます
このプレゼントを持ってきた婦人の夫がイブラヒムと会うと聞いたからです
なぜ私に贈り物を?
どういう了見か?無礼であろう
賄賂とは!
ーあまりにも豪華なコーランなので賄賂と思い突き返したイブラヒム
イタリア遠征の準備を進めるイブラヒム
このまま行けばローマとスペインを征服できそうです
イブラヒム失墜の策をいろいろな方法で仕掛けるヒュッレム
実行するのはリュステムです
リュステムは人を雇って町にイブラヒムの噂を流します
大宰相はフランスに商業特権を与えるらしい
あなた方と同じ権利で売買を始めたら生活できるか!
イブラヒムは皇帝のお気に入りだ!誰よりも財産がある!
信仰心は?神を畏れないのか?
あの男は異教徒だ
だから異教徒に同等の権利を与えるんだ!
イブラヒムほめられます♪
ペルシャ遠征の多大な功績に棒給年額の引き上げで応えたい
200万から300万アクチェの増額に見合う働きである
ーせっかく機嫌のいいスレイマン ところが何を思ったかイブラヒムー
僭越ながらよろしいでしょうか?
尊きご先祖メフメト皇帝は当時の大宰相マフムトに400万アクチェの棒給を
ーもっと上げろと言ってるようです
笑顔で
お前は誰と比べている?というスレイマン
振り返るととても険しい顔です
ーどうしたの?イブラヒム??
ムスタスァ暗殺未遂後の出来事を尋ねるマトラークチュ
よくない流れだ ムスタスァ殿下をより慎重にお守りせねば
嘆いておられたが言葉が少なくお考えが読めぬ
ーイブラヒムへの疑いが心にあるスレイマンは言葉少なになっているのでしょう
夜間の特別礼拝に向かおうとしたところ
エスマヌルが病気との知らせが
マトラークチュだけ向かわせ自分は娘のところへ
子供が可愛くて仕方ないようです
大宰相殿がおらぬ
コーランを贈ったら拒絶して師を追い出したそうだ
あの男はコーランより偶像だ
異教徒らしい 教会に通ってる
ーイブラヒムへの不満が民衆たちの口から次々と
スレイマンに聞こえてます
リュステムにんまり 雇った男たちが煽動してるからです
ハティジェの頼みの綱のシャーが来ますが…
シャーはハティジェの屋敷には来ず宮殿の方へ
ヒュッレムと仲良くなりそうです
幼いころから気性の合わない二人
ヒュッレムに対抗するために仕方なくハティジェは呼びましたが…?
船の上で久しぶりに二人きりで語り合うイブラヒムとスレイマン
陛下 海に出るのは久々ですな
ブルサには海路で行ったはず←ムスタスァと秘密に会ったことをチクリ
なぜ夜間の特別礼拝に来なかった?
民が残念がっていた
今度は参加しろ 民に姿を見せるのだ
大宰相として義務を果たさねばならぬ
ースレイマンは民衆の不満を直接わからせようとしているようです
昔話になるとやはり友に戻る二人
我々もマニサにいた
私は若き皇子でお前は鷹匠頭
友であり兄弟 魂の同志だ
時々思い出します
慣習や規則に捉われず いつまでも2人で夢を語りましたな
自由な日々でした
突然スレイマンが尋ねます
死を考えたことは?どんな死を望む?
陛下の友として 魂の同志としての死を
それこそが我が魂の安らぎです
ー何を考えているの?スレイマン
陛下はイブラヒムと海に出られたそうよ
どういうこと?大宰相の計略だわ!陛下が襲われる!
ー毒による暗殺未遂からイブラヒムがスレイマンを狙ってると思い込んでるヒュッレム
大宰相の悪評は立ち始めた?
大宰相という大山すら崩すでしょう
急速に広まっております
一方マニサではムスタスァの子スレイマンが死んでしまいました
ヒュッレムに優しいシャー
思ってもないのに 兄弟や姉妹って素敵と言うヒュッレム
あなたも家族の一員よ 兄弟や姉妹が欲しいなら私たちがいる
感動したようなヒュッレム
スレイマンのいる前でした
下がると笑顔は消えるシャー
ハティジェには
あの蛇を太らせたのはお前たちよ!早く潰さないからこんなことに!!
ーやっぱりひと癖ありそうです
イブラヒム 特別礼拝の日に騒動を!
今度は礼拝に現れるイブラヒム
大宰相よモスクじゃなく教会に行け
コーランを突き返すとは!
異教徒なのか?
ーやはり野次が止まりません
もう一度言ってみろ!面と向かってな!!
リュステムの雇った男ではなくそれに乗った民が捕まえられます
牢にぶち込め!明日処刑する!!
嘘つきヒュッレム いつもながらー イブラヒムを悪人に仕立てます
イブラヒムのことを考えてるスレイマン
そこへヒュッレム
私の命の皇帝ーいつものことです笑
一人の女がムスタスァを殺そうとした
ーギョッとするヒュッレム
証言によればお前の命令だと
驚いた顔をするヒュッレム
誰が言ったの?ひどく卑劣な中傷だわ
大宰相でしょ あいつ以外にいないもの
ウソを信じたの?
あいつはあなたの命を狙った反逆者よ←これもウソです
信じたならお前は今いない
それじゃ大宰相による中傷をなぜ放置するの?
ー自分が真犯人なのにさらにイブラヒムを攻撃するヒュッレム
この争いはいつ終わる?
なぜ敵対するのだ!
私は悪くない 大宰相が罪を隠そうとしてるの あいつは皆と敵対してるわ!
ーホント嘘つきです 皆と敵対してるってほんの少しの真実を混ぜて自分の嘘はもみ消してイブラヒムを嘘つき呼ばわりする
スレイマン!なぜこちらの言い分だけを信じるの?!!
狙いは玉座よ!
その唯一の手先がムスタスァ
ーついでにムスタスァまで消そうとしてます
ムスタスァは信頼できるけど大宰相はダメ
密会やら書簡やら
明らかに(明らかではありません)反乱の準備だわ
あいつの心は野心でいっぱい
もはや制御できないわ 誰だろうとね
ー自分のこと言ってるとか思わないのかしら?笑っちゃいます
お前の心は?
何でいっぱいだ?
愛よ スレイマン
あなたへの愛
ーああああ こりゃ勝てないよ
ムスタスァの子スレイマンの母であるファトマ
ヒュッレム妃が息子を殺したのです
復讐してくださいますね!あの女に同じ苦しみを!!
どうか報復を!!
ースレイマン皇子のことは本当にヒュッレムなのでしょうか?
シャーに協力を求めるハティジェ
あの女は悪行三昧よ 姉上の知らないこともある
大変な強敵なの 一丸となって行動しなくては
ここまで放置して?
手は尽くしたわ 寵愛を失わせようとして
何人かの女人が来ては消えていった
今やあの女が後宮を支配 それどころか帝国まで操ろうとしている
お前たちの支配よりマシ
ーシャーは協力する気はないようです
ムスタスァと夫が狙われたのよ!あの女は見境がない!今すぐ止めなきゃ
姉上さえ味方してくれたら
お断り!お前たちの問題だわ
巻き込まないで!
帝国の未来がかかってるのよ!
お前たちの未来では?
ーじゃあなんで来たの?
イブラヒムに礼拝時の騒動を問いただすスレイマン
礼拝後 道を塞がれ罵声を浴びました
異教徒で反逆者だと
人格と職位まで侮辱されては黙っていられません
大宰相が辱められたのです
見せしめとして斬首に
ースレイマンはこうなることわかって礼拝に参加するよう言ったよね
お前の一存ではなく裁判によって決まる 法廷で裁け
孫を失ったマヒデブラン
また問題を起こしそうです
陛下は大宰相の決定を拒絶され法廷で裁くようお命じに
なんてすばらしい!!
陛下の信頼が薄れてる証拠!!←あれだけ毎晩?吹き込んでりゃねー
大宰相の天下も終わるわ!
陛下はなぜこんなご判断を?何か意味が?
ーまだわかってないイブラヒム泣
騒動が大きくなったから先手を打たれたのだろうー的外れなマトラークチュ
エブッスード師が裁く
私に不利な判決をくだすはずだ
これはワナだ!
敵は私の悪評を立てご寵愛を失わせる気だ!
ーやっと気づきましたか!
また余計なヒュッレム
聖なる断食月にあんな騒動が起こるなんて
心配ない 誰も夫を傷つけられない
でも陛下は大宰相殿の判断にご不満で法廷にお委ねになった
余計な口を挟むな わきまえるべきよ
もはや唯一の味方ギュルフェム
無礼極まりない
嫌味は聞き流してください
姉上はヒュッレムの味方
驚きました ずっと二人でおられて
巻き込むなと ここへ呼んだのが間違い
シャーはヒュッレムに
あなたのせいじゃない
あの子はいつもそう 神経質なの
大宰相殿の例の件で一層
何のこと?
ニギャールとの不貞です
皇女様ともあろう方が浮気で悩むとは
ヒュッレムはベラベラとしゃべります
子供?
シャーはいろいろ知りました
ニギャールは夫リュステムについて地方へ
いつか必ず娘に会える
忘れさせないでください
娘はお前を忘れない
何があろうと どんな思いをしたとしても愛してました
すべて愛のせい
心はそこに おそばにおります
あの人を裁判にかけるの?
そうではない イブラヒムを中傷した者を裁くのだ
裁判が必要?
あの人は長年 兄上と帝国に尽くしてきた偉大な高官よ
義弟であり私の子供たちの父親でもあるのに
裁判はイブラヒムのためだ 正義は必ず勝つ
いよいよ裁判が始まります
スレイマン見にきています
イブラヒムはフランス大使との接見があるため代理人はマトラークチュです
屋敷の庭が偶像ばかりなのは周知の事実
そなたが偶像と呼ぶ石像を拝むのを見たか?
なぜ己の目で見ていないことを信じる?
シャーはヒュッレムを通して知ったことをハティジェに
他人の口から知るなんて
ヒュッレムね?うかつだった 嫌がらせのためならなんでもやる
もうたぶらかされた?二枚舌で丸め込まれたのね
大宰相閣下が私人 公人としての罵詈に反発するのは当然の権利である
だが誰であれ法より己を優先させてはならぬ
さらには法官のごとき振る舞いも許されぬ
法官の判決が下らぬ限り誰も処罰できぬ
ーイブラヒムを擁護しつつも大宰相であろうと処罰ができないってことを言ってるよね
極めて重要な裁判だった
今後の指針として判決が何者の影響も受けず法と良心に基づくことを知らしめた
私こそ陛下の公正さに感銘を受けました
大宰相でさえ裁判にかけられることを万人が理解したでしょう
ーやっぱりこれはイブラヒムにとっては面白くないことですね
法官殿の判決は?
大宰相殿は潔白です
風評が打ち消されたのです
民衆の前で身の潔白が証明されました
カッ!!と吠えるヒュッレム笑
何をしようと大宰相はどこ吹く風
陛下の後ろ盾です
ーやっぱり陛下のご寵愛を奪わなければどうやっても勝てないってことを今さらながら確信するヒュッレム
自分に罵詈雑言を述べた犯人の処罰を見にくるイブラヒム
それを見つめるリュステム
いい気になるなよ 大宰相
ヒュッレム 新たな手を打ちます
大宰相は最大の信頼を得た さらに権力が盤石になった
大宰相殿は何をしても味方より敵を多く作るからまた元に戻りましょう
大宰相の最大の味方は陛下よ
陛下には本性を見せない
どこかに裏の顔を隠してるー自分のことですね笑
大宰相殿は慎重です 痕跡は残しませぬ
大宰相は天狗になるあまり自分の鼻先も見えぬ様子
大宰相殿 判決が下ったそうね
潔白が証明された
周到な計画が水の泡?
自分で転んでも私のせい?
汚い計略で勝てるとでも思ったか?
お前は周りから憎まれてる
自分の評判がわかったでしょ?
私のことより己の評判を気にしたらどうだ
ワクフでもごまかせぬ
私は人の評判など全く意に介せぬ
陛下のご寵愛がすべてだ
お前と同じでな!
お前はここを去る 己の足で出て行くかもしくは追放になるのかー殺すということは考えてないようですヒュッレム
私が宮殿を出るのは葬式の時に決まってる!とヒュッレム
私もだ!絶対にな!ー笑顔のイブラヒム ヒュッレムなんて相手にしてないようです
裁判後のイブラヒムとスレイマン いい感じです♪信頼しあってますね
私に失望を?
私ごときが
いかなる時も陛下のご聖断に従います
私が裁判を求めなければお前を不当に擁護したことになろう
事実無根の醜い中傷もより大げさになる
民に真実を見せたかった
ースレイマン そこまで考えてたのね!!
陛下のご信頼は何より重要です
ご信頼を失うくらいなら命を捨てます!
しかし!アヤスが何か見つけたようです
議事録を見ているアヤス宰相
イブラヒムの弱点を見つけたようです!
すぐさまヒュッレムのもとへー
陛下はご覧に?
ご存知ないそうです
アヤス殿 すばらしいわ!!
やはりあなたは頼りになる
大宰相いわくあの者はワシで私はハト
私は弱くて頼りないからズタズタにできると
私がハトだと言うならやることは1つ
伝書ハトになろう!!
そなたの適切な判決に感謝しているーてっきり不利な判決を下されると思っていました
判決は私人としてのあなた様とは関係ありませぬ
私は大宰相という職位を考慮したまでー私人のあなたは知りませんよってこと?
私を葬ることも可能だと?
陛下におもねるための判決か
目的は明らかだ 出世欲にとりつかれたか!
大宰相閣下 私が一心に求めるのは正義だけです
正義とは笑止
あんたが言う正義とは私だ!私がすべての要!!
陛下は私の味方だ
勅令で守ってくださってるのに 誰が私に危害を加えられようか?
ご自身をお忘れなく
己の手で自分自身を傷つける者もおりますでな
いよいよアヤスがイブラヒムの議事録をスレイマンに!!
大宰相から報告を受けた
ではその内容もご承知で?
なにか問題が?
お目通しをいただきたくー
フランス大使に向けた例の発言ですー
最も危険な猛獣獅子であろうと
力でなく知性で調教できる
猛獣使いはまずエサで手懐け それを習慣化させるのだ
その手には 時には恐怖を植え付け 時には自分を守るため 常に棒を携えている
部外者が獅子にエサを与えるのは不可能
それができるのは獅子が懐いている者だけだ
獅子とは君主である
そして猛獣使いは宰相たちだ
獅子はオスマン帝国の貴きあるじ
わたし自身も君主たる偉大な皇帝陛下を
先ほど言及した真実と正義の棒により しつけている
貴き帝国は私が支配している
すべては私が決定する
貴き陛下のご命令でさえ 私の承認がなければ適用されることはない
ー読み終わって呆然としているスレイマン
ちょうどイブラヒムが来ますが何も見えてないかのようです
心配するイブラヒム
心配するのは自分のことなのにー
またにしようイブラヒム
とりあえずいつものようなスレイマンに戻りましたがイブラヒムが去ってからのその顔はとても厳しいものでした