オスマン帝国外伝〜愛と欲望のハレム〜ああイブラヒム⑬ハティジェvsヒュッレム②-2
ヒュッレムはニギャールを仲間に引き入れようとします
知ってる?皇女様は大宰相を許したわ
何事もなかったようにね
お前と赤子だけが泥をかぶった
私にどうしろと?
連中は私を揺さぶるのに必死 こちらも結束せねば!
私を皇女様に差し出したのに?
仕方なかったの イブラヒムを蹴落とすためだった
でもお前を見捨てなかった 奪還に時間がかかったけど
お前は生きてる それが重要
復讐しなさい!!
お妃様の忠実なしもべね
4人の皇子様の生母だもの
仕方ないでしょ
ダイェ様もギュルもいないし あんたもこの状態
私が仕えるしかない
なぜ戻ったの?命拾いしたのよ 逃げなきゃ
私は運命に従うだけ
出て行きたくなったら力になるから
遠方に送るわ 誰にも見つからない所へ
まだ若いし美人だもの 求婚者も現れる 結婚して子供も産めるわ
もう何の夢もない 未来はないの
ニギャールを使ってハティジェを脅すヒュッレム
ニギャールをここに置くことはできない
ニギャールの罪は何?
お前に説明する筋合いはない
誰も言及しないなら私が言うわ 不義密通!
重罪だわ!法に照らして裁かれるでしょう
でもそうなれば大宰相も裁かれるべきよ!!
固まるマヒデブラン、ムスタファ、ハティジェ
正気なの?なにが法官よ!私が訴えたとでも?!
皇女様が正しい 口を挟むことではない
不貞を隠し通すわけ?!
黙りなさい!お前とは関係ないこと!
イスラムの長老に宗教的見解を求めるわ!
私が許さない!!
2人の不義密通が公になればいい
私たちへの脅し?
和解と言ってほしいわ 皇女様次第よ
帝都中が不貞を知るか 陛下のお帰りを待つか
選んで!!
いやー頭がいいというかなんというか
ホント敵にしたくないタイプですね
弱みを握ったらとことんやる!
真に受けてはいけません
聞いたでしょ 暴露される
脅しに屈するのですか?
重要なのは皇族と叔母様の尊厳
ニギャールの件は伏せねば最悪の結果を招きます
大宰相には死活問題
ではどうしたら?
育ちのいいみなさんには手に負えない問題ー
ニギャールの処遇は兄上がお決めになる
それまでは置いてあげる
正しいご判断だわ
兄上がお戻りになったら ニギャールと共に出ておいき!!
皇族を脅した報いよ!!
ーヒュッレムやりすぎた?!
少しばかり立場が危うくなったヒュッレムですがまたまた吉報が
リュステム様の書簡によると
大宰相殿が『スルタン』を自称なさっていると
『スルタン』ですって?
命令書にまで判ではなく花押を使用とのこと
陛下はひどくお怒りで告発した伝令を斬首したとか←違います!イブラヒムを貶めたから斬首したのです!
大宰相の最大の敵は誰かわかる?
己自身よ!!
いよいよスレイマンが遠征先に到着しました
何たる目だ?その震える声は?
甲冑の中でもがくお前は何者だ?←イブラヒムはスレイマンに贈られた甲冑を着けています
我が甲冑を着ても『スルタン』にはなれぬ←とチクリ
いつものマヒデブランとヒュッレムの対立
皇子が1人いるだけであんたはまだ奴隷のくせに←人の嫌がることを言うのが得意なヒュッレム
皇子は己の野望の奴隷?
皇子が即位すれば私は母后になる
奴隷の身分もお前の家族も消滅する
知っての通り 陛下は遠征中 戦は先が見えない
もしお戻りにならなかったら?
イブラヒムを責め立てるように軍議を開くスレイマン
初動から間違いを犯した バクダッドで待機する計画だったはず ←イスケンデルの策略です
陛下は最短勝利に通じる道が最良であると
勝利は我らのもの ここは敵の心臓部です
それゆえに咎めはせぬ タブリーズ攻略に感謝しろ←って最初タブリーズ攻略を聞いた時は喜んでたのに
イスケンデルはここでもまたバクダッドに行って越冬をと進言します
しかしイブラヒムはこのまま越冬をと
イブラヒムの言い分の方が正しい気がしますがー
スレイマンは最初の予定通りバクダッドに向かうことを決めます
イブラヒムを罰するためにわざと?
タブリーズから離れればまたタフマーズフが戻ってきます 今までも押して引いてのやり方でした
そのことを言うイブラヒムにー
新国家を作るか?←やはり引っかかっていたようです
我が構想をご存じでしたか ご説明を
新国家の頂点にはお前が君臨する気か?←フズルにはイブラヒムはどうだ?とか言ってたのに
リュステムも遠征に加わってました
なぜここに?アフメトは?
不幸があり陛下より後任のご指名を←?自分から主馬頭って名乗ってたよね?
落馬です 駆けつけた時には事切れてー首の骨折でした
しかし!!
実はリュステムが鞍に細工をし 落馬して動けないアフメトの首を折って殺したのでした!!
←やっぱり悪人!!
イスケンデルはスレイマンにイブラヒムのことを言いつけます
こちらが大宰相の命令書
総司令官『スルタン』と署名が 判でなく皇帝の花押まで
理由があるのだろう←??怒ってない?
さらにイブラヒムに嫌われて遠ざけられてることや味方の兵が始末されたことなどもいいように言います
私へのワナかと
しかしー逆に怒られるイスケンデル笑
我が絶対的代理人に文句を垂れるとは!!
ニギャールのことで怒ったハティジェ 余計なことを!
スレイマンからのフィルーゼへの手紙をなんとヒュッレムに
苦しめばいいのよ!相応の報いよ!
目を閉じるとニギャールの顔が浮かぶ せっかく忘れた頃にあの女を引っ張ってきた 不安に陥ればいい
フィルーゼだと知られます
名前が書いてあったけど消したわ♪
ーあーあ、せっかく作戦上手く行ってたのに怒りのせいで台無しに
これがなければヒュッレムを葬れたかもしれないのに…やっぱりお姫様だわねー
私宛の手紙じゃない
してやられた!女は生きてる!
あの女は私たちに差し出す目くらまし←で、殺されたナディアは気の毒…
皇女様が私を苦しめたいのよ
本当の女は誰よ!!
陛下を騙って手紙を書くとは
兄上の封蝋印を見たでしょ 認めなくてもいいけど
もがくのはおやめヒュッレム
恋文は兄上が書いたものよ でもお前宛ではない
心には他の女がいる
不可能だわ あり得ない
なぜ?
お前は特別だとでも?
鏡を見てごらん もう若く美しい女人はいないわ
5人の子の母親でしょ
勝ち誇ったようなハティジェの顔!!
認めるのはつらいわね マヒデブランと同じ道よ
後宮に美女を置かず 全員の首を斬っても同じ
この女人がお前にとどめを刺す!!
さすがにやられましたヒュッレム
自室に戻り鏡の前へ
ハティジェに言われたことを思い出しながら自分の容姿を確かめ涙します
ー十分綺麗だけどね 若さはなくなったよね